第105回天皇杯全日本サッカー選手権大会の1回戦が5月25日に行われ、J2のカターレ富山(富山県代表)は、千葉県代表で関東大学サッカーの強豪順天堂大学と対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。試合は高岡スポーツコア サッカー・ラグビー場(富山県高岡市)で開催された。
カターレは前半16分、順天堂大学の攻撃に対応しきれず、先制点を許す展開に。大学勢特有のスピードとテクニカルなパスワークに押される場面も多く、苦しい立ち上がりとなった。
しかし後半に入ると、Jクラブとしての地力を発揮。22分、碓井聖生がこぼれ球に反応し、左足で放ったダイレクトボレーがゴールネットを揺らし同点に追いつく。さらにその3分後、相手のファウルで得たPKを古川真人が冷静に決めて逆転。スコアを2-1とし、試合をひっくり返した。
終盤は順天堂大学の反撃にあう時間帯もあったが、守備陣が集中力を保ち、得点を許さずタイムアップ。カターレにとっては、J2リーグ戦・ルヴァンカップを含め9試合ぶりの勝利となった。
なお、天皇杯2回戦ではベガルタ仙台とのJ2勢対決が控える。試合は6月11日(水)、宮城県のキューアンドエースタジアムみやぎで開催予定。J1昇格に向けて苦戦が続く中、この勝利が巻き返しの起点となるかが注目される。
また、カターレ富山は26日にクラブに関わる重要な発表を予定しており、監督交代を含む動向にも注目が集まっている。