第105回天皇杯全日本サッカー選手権大会の1回戦が5月25日に行われ、長野県代表の松本山雅FCが、同じJ3所属のFC大阪(大阪府代表)を延長戦の末、2-1で下し、2回戦進出を決めた。会場は松本市のサンプロ アルウィン。
天皇杯本戦への出場は3年ぶりとなった松本山雅。ホームに迎えた初戦、序盤から果敢に攻め込み、前半25分には石山から本間を経由し、最後は村越が左足を振り抜いて先制点を奪った。その後もGK神田が21分に相手のミドルシュートを防ぐなど、リードを保って前半を終えた。
しかし後半26分、FC大阪の反撃に遭い、ミドルシュートからゴールを許して同点に追いつかれる。試合はそのまま90分では決着せず、延長戦へ突入した。
延長前半、松本山雅は勝負のカードを切る。背番号10のキャプテン菊井悠介を投入すると、わずか2分後には自らクロスでチャンスを演出。そして7分にはコーナーキックのキッカーとして菊井が直接ゴールを狙い、これが決勝点に。山雅がホームで劇的勝利を手にした。
試合後、菊井は「蹴った瞬間、98%入ったなと思った。チャレンジする気持ちを持って、チームの良い流れを作っていきたい」と語り、今後の飛躍に意欲を見せた。
松本山雅FCは、2回戦でJ1・清水エスパルスと対戦する。試合は6月11日(水)、アウェーのIAIスタジアム日本平で開催される予定。