第105回天皇杯全日本サッカー選手権大会が5月24日に開幕する。北海道代表として出場するBTOP北海道は、5月25日(日)午後1時より、青森県八戸市のプライフーズスタジアムにて、青森県代表のラインメール青森(JFL)と1回戦を戦う。
BTOP北海道は、5月11日に岩見沢市の岡山スポーツフィールドで開催された「2025年度HKFA第7回北海道サッカー選手権大会」決勝で、北海道十勝スカイアースを2―1で下し、2年ぶり2回目の天皇杯出場を決めた。
試合は前半からBTOPが優勢に進めた。37分には宮原の右CKに浜が頭で合わせて先制点を奪うと、前半アディショナルタイムには再び宮原が今度はゴール正面のFKを直接決め、リードを2点に広げた。後半7分に1点を返されたものの、以降は堅い守備でリードを守り切り、接戦を制した。
今季からチームに加わったMF宮原が、この試合の主役となった。先制点をアシストしたCKに加え、1点リードの場面では左足から放ったFKで値千金の追加点を記録。「ボールを置いた時点で“いける”と感じた。FKは自分の長所。決められてよかった」と試合後に語り、充実感をにじませた。
BTOP北海道は2021年に創設された新興クラブで、わずか4年で2度目の天皇杯出場を果たした。今季から監督を兼任する矢野代表は「最後の笛が鳴るまで全員がよく戦ってくれた」と選手たちの粘りを称賛した。
1回戦で対戦するラインメール青森はJFL所属の実力派クラブ。BTOPにとっては全国の舞台での力試しとなる一戦であり、次戦へ駒を進めれば、Jリーグクラブとの対戦が待っている。
北海道からの挑戦者が、東北の強豪にどう挑むか。BTOP北海道の天皇杯での躍進に注目が集まる。