第105回天皇杯全日本サッカー選手権大会の1回戦が5月25日に行われ、東京都代表の法政大学は、群馬県代表でJ3所属のザスパ群馬と対戦。互いに譲らぬ展開となったが、後半終了間際に1点を失い、0―1で惜敗した。会場は前橋市のアースケア敷島サッカー・ラグビー場。
前半から法政大学は大学チームらしいアグレッシブな姿勢で、ザスパに対して臆することなくボールを動かし続けた。Jクラブを相手にゴールに迫る場面も何度も作り出し、スコアレスで試合を折り返す。
後半も試合の流れは一進一退。ザスパは18分に田中がシュートを放つが、キーパー正面。34分には波状攻撃を仕掛けるも、法政の守備が体を張ってこれをブロックし、得点を許さなかった。
均衡が破れたのは後半終了間際だった。ザスパ群馬は左サイドから展開し、菊地のクロスに髙澤が反応。冷静に左足で合わせ、値千金の1点を奪った。このゴールが決勝点となり、試合はそのまま終了。法政大学はあと一歩のところでJクラブ撃破を逃す結果となった。
それでも、堂々と渡り合った90分間は、大学サッカーの底力を示す内容だった。
勝利したザスパ群馬は、2回戦でJ1の鹿島アントラーズと対戦する。試合は6月11日(水)、カシマスタジアムで開催される予定。