「日本大学サッカー部にはどんな選手がいるのか、ポジションや学年ごとにまとめて知りたい」
「出身校や注目選手を含めた全体像がわかるページがなかなか見つからない」――
こうした声は、大学サッカーに関心を持つ高校生や保護者、スカウト関係者、そしてファンの間でも年々高まっています。
そこで本記事では、2025年時点で日本大学サッカー部に在籍する選手を、学年別・ポジション別・出身校付きで一覧化。さらに、注目選手の紹介や直近の戦績、プロ輩出の実績、戦術傾向までを盛り込み、「いまの日大サッカー部の全体像」が一目で分かる構成に仕上げました。
日本大学は、関東大学サッカーリーグに所属する伝統校として知られ、プレミアリーグや全国大会の経験を持つ選手が多数在籍。毎年のようにJリーグクラブへの内定者を輩出し続ける育成力も魅力です。
本記事は、単なる名簿情報ではなく、「日大がどんなチームか」「今後注目すべき選手は誰か」を深く理解するための、進学・分析・応援すべてに役立つ情報源としてご活用いただけます。
日本大学サッカー部とは?
日本大学サッカー部は、関東大学リーグを舞台に長い歴史と伝統を持つ名門チームの一つです。1929年の創部以来、数々のタイトル獲得やJリーガー輩出を経て、現在も関東1部定着を目指して競技力と人間力の両面で進化を続けています。
その姿勢は、単なる勝利だけでなく「社会で活躍できる人間を育てる」という理念にも表れており、大学サッカー界でも注目される育成型チームです。
以下では、日大サッカー部の強さとスタイル、育成の考え方について詳しく紹介します。
関東大学リーグ所属の伝統校
日本大学サッカー部は、1930年に関東大学サッカー連盟に正式加盟し、以来90年以上にわたって学生サッカー界を支えてきた歴史あるチームです。
1964年には「全日本大学サッカー選手権大会」で優勝を果たし、全国的な知名度を獲得。その後も、関東1部・2部リーグ間を行き来しながらも、高いレベルでの戦いを維持してきました。
特に近年では、2022年に関東2部で準優勝し、18年ぶりに1部昇格を果たすなど再び注目を集める存在に。Jリーグや社会人クラブと対等に渡り合える実力を備えた大学チームとして、スカウトからの評価も高まっています。
人間力と競技力を両立する育成方針
日本大学サッカー部は、ただ技術を磨くだけでなく、「社会に出ても通用する人間」を育てることをチームコンセプトの中心に据えています。
チームスローガンには「サッカー部に関わるすべての人が誇れるチームを目指す」と掲げ、競技成績と人間形成を両立させる方針を徹底しています。
育成指針は以下の3つの成長軸に整理されています:
- 個人の成長: 人間力(心)、スキル(技)、フィジカル(体)の向上
- チームの成長: 長期的な土台作りと短期的な成果の積み上げ
- チームの結果: TOPチーム・社会人チーム・Iリーグへの展開と成果の追求
また、2022年に稼働を開始した「スポーツ日大アスレティックパーク稲城」には、サッカー場・トレーニングルーム・寮施設を完備。全国でも屈指の充実した環境が、選手たちの成長を支えています。
このように、勝つための競技力と、社会で活躍できる人格形成を両立する日本大学サッカー部は、サッカーを通じて人生を切り拓く場として、多くの学生に選ばれています。
信頼と一貫性ある日大サッカー部のスタッフ体制
日本大学サッカー部のもう一つの強みは、多くの指導スタッフが日本大学サッカー部のOBで構成されている点です。
選手としての経験だけでなく、大学の理念や文化を深く理解した指導者が揃っているため、選手と指導者の間に強い信頼関係が築かれやすい環境となっています。
現在の監督は、1997年卒で長年日大に携わってきた川津博一氏。現場感覚と大学スポーツへの理解を兼ね備え、学生一人ひとりに対して丁寧なコミュニケーションと明確な方針を示しています。
また、元プロ選手やJクラブのコーチ経験者など、実績あるスタッフも多数在籍:
- 小島伸幸氏(元ザスパクサツ群馬 GKコーチ)
- 和田拓三氏(元横浜FC、2003年卒)
- 小田島隆幸氏(ザスパクサツ群馬トップコーチ歴任)
これらのスタッフ陣が、競技力だけでなく人間力・規律・目標設定の重要性を伝える指導を行っており、プレーの質と行動の質の両立が図られています。
トレーナーや寮スタッフも含めて、チーム全体が学生アスリートの成長を支える体制となっており、選手たちが安心して競技に集中できる環境が整っています。
2025年の日本大学サッカー部メンバー一覧
日本大学サッカー部には、関東や東北、九州など全国各地から実力ある選手が多数集まっており、強豪校出身者やJユース経験者も多く在籍しています。ここでは、2025年時点で在籍している選手を、学年別・出身高校付きで一覧にまとめました。
4年生メンバー一覧
- 熊倉 弘貴(MF/前橋育英高校)
- 熊倉 弘達(MF/前橋育英高校)
- 宮坂 拓海(DF/ジェフ千葉U-18)
- 宇宿 響世(FW/鹿児島実業高校)
- 青木 晴暉(FW/四日市中央工業高校)
- 猪野毛 日南向(MF/FC町田ゼルビアユース)
- 斎藤 慈英(DF/ベガルタ仙台ユース)
- 堀越 拓馬(FW/横浜FCユース)
- 永田 亮輔(MF/横浜FCユース)
- 酒井 優希(DF/東京ヴェルディユース)
- 瀧本 貫平(FW/佐野日大高校)
- 津田 向陽(DF/久御山高校)
- 新井 爽太(DF/山梨学院高校)
- 石井 開(GK/東大和高校)
- 梅原 海斗(FW/八千代高校)
- 金子 達海(MF/日大山形高校)
- 大河原 陽(MF/日大山形高校)
- 中山 碧(MF/藤枝明誠高校)
- 平賀 禎大(DF/佐野日大高校)
- 長濱 北斗(GK/青森山田高校)
3年生メンバー一覧
- アピッチ 輝(DF/浦和レッズユース)
- 岩立 祥汰(DF/前橋育英高校)
- 渡邊 亮平(MF/前橋育英高校)
- 新井 唯吹(FW/大宮アルディージャU-18)
- 菊池 快(FW/鹿島アントラーズU-18)
- 浅野 良啓(DF/湘南ベルマーレU-18)
- 鐙 彗隼(FW/ブラウブリッツ秋田U-18)
- 板橋 来馬(MF/桐蔭学園高校)
- 植木 颯(MF/日大藤沢高校)
- 長谷川 皓哉(FW/明秀学園日立高校)
- 田中 慶汰(MF/川崎フロンターレU-18)
- 安達 敬亮(DF/日大明誠高校)
- 深井 堅仁(DF/FC町田ゼルビアU-18)
- 中村 一輝(MF/高川学園高校)
- 松本 大地(DF/帝京長岡高校)
- 木村 凌也(GK/横浜F・マリノスユース)
- 登 大也(GK/徳島商業高校)
2年生メンバー一覧
- 大久保 帆人(MF/前橋育英高校)
- 小川 雄平(MF/前橋育英高校)
- 齊藤 航汰(DF/前橋育英高校)
- 山内 恭輔(DF/前橋育英高校)
- 青木 大和(DF/日本大学高校)
- 陣田 成琉(MF/成立学園高校)
- 野澤 勇飛(MF/日大藤沢高校)
- 澤井 壱成(DF/宮崎日大高校)
- 芥川 蘭丸(MF/宮崎日大高校)
- 平尾 勇人(FW/四日市中央工業高校)
- 岡本 亜鶴(GK/日大藤沢高校)
- ドゥーリー 大河(GK/市立船橋高校)
- 瀬之口 史紋(MF/藤枝明誠高校)
- 矢端 虎聖(DF/関東第一高校)
- 石川 晴大(DF/清水エスパルスユース)
- 五木田 季晋(FW/川崎フロンターレU-18)
- 桑原 晃大(DF/ジェフユナイテッド千葉U-18)
- 田中 吟侍(MF/水戸ホーリーホックユース)
- 牧田 拓樹(MF/JFAアカデミー福島U-18)
- 関 日向多(FW/JFAアカデミー福島U-18)
- 中川 広土(MF/ヴァンフォーレ甲府U-18)
1年生メンバー一覧
- 江原 叡志(MF/川崎フロンターレU-18)
- 白濵 聡二郎(DF/セレッソ大阪U-18)
- 木口 朔来(GK/新島学園高校)
- 竹村 俊(DF/ジュビロ磐田U-18)
- 堤 晃波(GK/横浜FCユース)
- 阿部 水帆(MF/浦和レッズユース)
- 渡辺 皐(MF/藤枝東高校)
- 平野 颯汰(MF/四日市中央工業高校)
- 川津 千博(DF/Raiz調布FC)
- 日野 塁(DF/関東第一高校)
- 石橋 鞘(MF/明秀学園日立高校)
- 中川 粋(FW/長崎日大高校)
- 小沼 昭人(MF/北海道コンサドーレ札幌U-18)
- 糸井 一凱(FW/ザスパクサツ群馬U-18)
- 中村 駿太(MF/ジュビロ磐田U-18)
- 浅倉 心魂(MF/SC相模原)
- 沖野 嘉紘(GK/広島皆実高校)
- 植竹 優太(DF/浦和レッズユース)
- 森澤 友哉(MF/国士舘高校)
- 國枝 蒼空(DF/横浜FCユース)
※引用元:日本大学サッカー部 公式サイトより
日本大学サッカー部の注目選手紹介
日本大学サッカー部は、関東大学リーグの中でもスカウトからの評価が高いチームの一つです。特にここ数年は、高校時代にプレミアリーグや全国大会を経験した実力者が多く在籍し、リーグ戦やカップ戦で中心的な役割を担う選手も少なくありません。
また、1・2年生の段階からベンチ入りやIリーグで活躍する選手も多く、今後Jクラブのスカウト対象となり得るポテンシャルを秘めた若手が育ってきている点も見逃せません。
ここでは、全国経験・主力としての存在感・将来性の観点から、日本大学サッカー部の注目選手を3つのカテゴリに分けて紹介します。
全国大会・プレミアリーグ経験者
全国レベルの大会で活躍してきた選手は、大学に進んでも即戦力としての活躍が期待されます。日本大学サッカー部には、プレミアリーグEAST・WESTやインターハイ、選手権で全国を経験した選手が多数在籍しており、彼らの経験はチーム全体の安定感にもつながっています。
たとえば:
- 熊倉 弘貴(4年・前橋育英高校)
選手権・インターハイともに出場歴のあるCB。高校時代から守備統率力に定評があり、大学でも主将格としてDFラインを牽引。 - 青木 晴暉(4年・四日市中央工業高校)
高校総体全国大会経験者。運動量と球際の強さを武器に、中盤でのバランサーとして機能。 - 田中 慶汰(3年・川崎フロンターレU-18)
プレミアリーグEASTで高い位置取りと判断力を見せた技巧派MF。大学でも継続して先発出場し、安定感あるパフォーマンスを維持。
このような選手たちは、Jスカウトが「即戦力候補」としてマークしている存在であり、大学サッカー界でも一目置かれる存在です。
主力として定着している中心選手
チームの中軸として、関東大学リーグや公式戦で継続的に出場を重ねている選手は、日大のサッカースタイルを体現する重要な存在です。ポジションやプレースタイルを問わず、試合を重ねるごとにプレーの幅と安定感を増しており、“勝てるチーム”を支える実力派が揃っています。
注目は以下のような選手:
- 深井 堅仁(3年・FC町田ゼルビアU-18)
対人に強く、切り替えの早さと運動量で中盤をカバーするハードワーカー。守備的MFとしてレギュラーに定着。 - 浅野 良啓(3年・湘南ベルマーレU-18)
サイドでのスプリントとクロス精度が光るアタッカー。1対1の仕掛けに加え、守備への戻りも速く、信頼を集める存在。 - 梅原 海斗(4年・八千代高校)
攻守において的確なポジショニングと声がけで、試合の流れを読む能力に長ける中盤のリーダー格。
これらの選手は、スカウティングレポートでも頻繁に名前が挙がる選手であり、卒業後の進路にも注目が集まっています。
今後が楽しみな1〜2年生の若手選手
1〜2年生ながらすでにIリーグで結果を出していたり、Aチーム帯同や公式戦のメンバー入りを果たしている選手もおり、日本大学サッカー部の“次代”を担うタレント層の厚さが伺えます。
- 五木田 季晋(2年・川崎フロンターレU-18)
フロンターレユース出身の高精度キッカー。視野が広く、セットプレーのキーマンとして存在感を見せ始めている。 - 中村 駿太(1年・ジュビロ磐田U-18)
ユース時代からゴール前での嗅覚に優れたストライカー。大学に入ってからも得点感覚は健在で、非凡な決定力に期待。 - 桑原 晃大(2年・ジェフ千葉U-18)
足元の技術が高く、ビルドアップに絡めるDF。フィジカル強化を経て、出場機会を着実に広げている。
このような若手の台頭は、チーム全体の競争を活性化させ、上級生との切磋琢磨を通じて日本大学全体のレベルアップにもつながっています。
直近の戦績と2025年の展望
関東大学リーグ1部に所属する日本大学サッカー部は、2024年シーズンも強豪ひしめくリーグで戦い抜き、6位という結果を残しました。
Jクラブ内定者を複数抱える上位校に対しても一定の競争力を示しており、安定した守備と粘り強い試合運びで中位を確保。ただ、上位進出にはあと一歩届かず、改善すべき課題も明確になった1年となりました。
ここでは2024年の成績を振り返るとともに、2025年シーズンに向けた注目ポイントや対戦カード、戦術的な変化について解説します。
2024年の関東大学リーグ成績とチームの課題
日本大学は、2024年の関東大学サッカーリーグ1部で勝点30・6位という成績でシーズンを終えました。
最終的な順位は中位ながら、8勝6分8敗という五分の星。総得点は34点と攻撃面では健闘を見せた一方で、総失点38・得失点差−4と、守備面の課題が浮き彫りになったシーズンでした。
特に以下の点が課題として残ります:
- リード時の試合運びの甘さ(終盤の失点で勝ち点を落とす試合が複数)
- セットプレー時の守備組織の乱れ(マークのズレやセカンド対応)
- 失点後のメンタルリカバリーの遅さ
また、上位校である明治大学(無敗優勝)や筑波大学(15勝)との直接対決では、試合巧者としての差を感じさせられる場面もありました。
しかし一方で、5位の東京国際大学とは同勝点であり、あと一歩の積み上げで上位進出も可能だったことを示しています。
2025年の注目対戦カードと注目校
2025年シーズンは、昨年の悔しさをバネにTOP5入り・タイトル争いへの参戦を目標に掲げる日本大学にとって、1戦1戦が大切な勝負の年です。特に注目されるのは以下の対戦カードです:
- vs 明治大学(2024年:無敗優勝)
→ 圧倒的な攻撃力と組織的守備を持つ大学サッカー界の絶対王者。日大がどこまで食らいつけるかが注目。 - vs 筑波大学(2位)
→ 技術の高い選手が多く、ポゼッション重視のスタイルに対して、日大のカウンター戦術がどこまで機能するか。 - vs 東京国際大学(5位・同勝点)
→ 実力拮抗チーム同士のリベンジマッチ。細かい部分での精度が勝敗を分ける鍵。
これらの対戦は、日大が上位争いに食い込むための“壁”であり“チャンス”でもある試合です。1つでも勝利を収めることができれば、リーグ全体の流れを変える可能性も十分にあります。
チーム戦術と育成スタイルの変化
日本大学サッカー部は、2025年シーズンに向けて、守備組織の再構築と中盤の構成力強化を重点項目に掲げています。2024年は得点力がある程度機能した一方で、試合終盤の守備対応やゲームマネジメントでの失点が多く、“勝ちきれないチーム”の印象を与えてしまいました。
この課題に対し、以下のような戦術的・育成的な取り組みがスタートしています:
- DFラインの統率と可変システムの導入(4-4-2 ⇄ 3-4-2-1)
- ポゼッション時のビルドアップ強化とセカンドボール対策
- Iリーグ出場者の積極的なAチーム昇格による競争促進
また、育成面では、ただサッカーが上手いだけでなく「社会に出て通用する人材」を育てるという理念に基づき、自主性やリーダーシップ、規律と責任感の教育が強化されています。これは長期的な強化の土台であり、大学サッカーからJリーグ・社会人クラブへと続く道を支える重要な要素でもあります。
日大サッカー部で育まれる、次世代選手の可能性
関東大学リーグの名門・日本大学サッカー部は、単に勝利を追い求めるだけではなく、人としての成長も重視した育成方針を貫いています。創部から90年以上の歴史を持ち、数多くのプロ選手や社会で活躍する人材を輩出してきた日大サッカー部には、他大学にはない一貫した指導理念と人間形成の環境があります。
技術・戦術の向上だけでなく、規律・自主性・仲間との信頼関係を大切にする教育的アプローチは、現代の大学サッカー界でも高く評価されており、Jリーグ関係者やスカウトが注目する“育成型チーム”の一つです。
さらに、2025年現在は全国各地の強豪校出身者やJユース経験者が多数在籍しており、チーム内の競争は年々激化。Iリーグを含めた実戦機会も豊富で、下級生からの飛び級出場や急成長する選手の台頭が日常的に見られます。これは「伸びしろを重視する」日大のスタンスがあってこそ実現していることです。
今後も、日本大学サッカー部からどんな次世代のスター候補が現れるのか。その成長と挑戦に注目が集まります。